超音波分散機で行う原理について
超音波分散機とは、超音波を使い分子を砕いて分散させて高品質の製品を作る機器のことです。
二つの物質を混ぜて別の物質を作るのは加工の基本ですが、物質はスムーズに混じりあうものと混じりあわないものがあります。
例えば水と油は一緒に入れても表面に油が浮くだけで混ざりませんが、水性と油性を混ぜて作る物はたくさんあって、混ぜるために人は色々努力してきました。
代表的なのが洗剤などに含まれている界面活性剤で、親油性と親水性の両方の性質があり水性と油性を結びつける性質を持ってます。
これを使うと混ぜることが出来ますがまだ問題があり、それぞれ分子の大きさが違うことです。
大きさが違う分子を持つ者同士を合わせても均一に混ざらないので、そこで超音波を使い分子を細かく砕いて均一にします。
超音波は人には聞き取れないほどの高い音で、空気や液体を大変細かく振動させるので物質を細かく砕けます。
超音波分散機のメリットにはいくつかありますが、その一つが物質の均質化で、分子が違うものを合わせるとどうしてもむらになります。
肉眼だと確認出来ないむらでも品質が変わることもあり、そこで超音波分散をして物質を均一化させると大量生産しても品質が安定し大量に高品質の製品が出来ます。
また、品質にむらがあるとその部分から分離しやすくなり、元々混じりあう物でも界面活性剤を使っていても分子同士の混じり具合が良くないとばらばらになりやすいです。
これも超音波分散して均一に散らばるようにすれば、安定して長期間の保存も出来るようになります。